2009年01月19日
発達障害の新概念示す
PC故障で記事アップから遠のいていましたが、12月19日(金)沖縄タイムス朝刊の記事を読んで。(あくまでも私的見解です)
『モザイク21世紀学問はいま』より。広汎性発達障害の一種アスペルガー症候群につい理解をするための考え方『意味や行動のまとめあげがゆっくりな状態』という新たな概念を共著いう記事が掲載されていました。息子と生活していく中で、今後さらに困り感が大きくなっていきそうな概念を、どう表現すればいいのか思いあぐねていた時期に出会いました。
「これだ!」と少し勇気付けられた事と母親として、発達障害を持つ子を育てていくにあたり皆が一番困る事だと思っていたので文字にして自分の考えをまとめて行こうと思います。(あくまでも私的意見なので全ての子ども達には当てはまらない事は、あらかじめご了承ください)
ASであると記載されていたAさんの内面に『対人関係がうまく築けない』といった通説では説明しきれない豊かな世界を、脳性麻痺で車椅子生活を送る小児科医のKさん。二人は対話を重ね、Aさんの感覚を精密に再現『意味や行動のまとめあげがゆっくりな状態』という新たな概念を共著【発達障害当事者研究】(医学書院)で提示した。
あるアスペルガーの患者の手記に、『歩くと一歩一歩、足から地面にめり込んでいく気がする』と書かれていたのを同じ感覚過敏に悩んでいたAさんが、K医師に相談して共著にいたったそうです。「教科書のアスペルガー像は、ぶっきらぼうで、やぼったくて、硬いイメージだった。だが、Aさんからは、感受性豊かで柔軟な印象を受けた」とK医師がかたる。
『誰ともつながっていない』とAさんが感じるのはなぜか。Aさんが、つながりを感じる時の会話と感じないときの会話を二人は書き出し分析してみた。レストランでなかなか注文できないのはなぜか。Aさんの思考過程を記録してみり、コミュニケーションが上手くいかない状態を記録し表やグラフにして整理を続けた。
Aさんは『とことん自分の内面を聞いてくれる初めての人だった。医学の研究対象としてでなく、純粋にKさん個人の問題意識から質問してもらったので、安心して答えられた』、『私とは何者か、という問いに答えを出せた』『苦しみは前と変らないが、理解してもらえるだけで、こんなに救われるんだと実感しました』と言っている。
一方K医師は「脳性まひの自分の体験のほか、視覚や聴覚に障害のある友人の経験などすべて関係している。逃げられない最重要な問いにぶち当たった」と直感し研究に没頭、小児科医のKさんはアスペルガーは専門外。先入観なしに、Aさんの内面の感覚に合ったさまざまな医学理論を参照して質問を重ねた。
理論が通らないと納得できないKさん。Aさんも自分の感覚について譲らない。衝突しながらもお互い妥協せず納得できるまで話し合いを続けた。Kさんは「この研究は、役者が緻密に文献を読んで役になりきるのと似ている。Aさんの世界観を自分の身体で再現できたとき、解ったと思えた」と振り返る。
『モザイク21世紀学問はいま』より。広汎性発達障害の一種アスペルガー症候群につい理解をするための考え方『意味や行動のまとめあげがゆっくりな状態』という新たな概念を共著いう記事が掲載されていました。息子と生活していく中で、今後さらに困り感が大きくなっていきそうな概念を、どう表現すればいいのか思いあぐねていた時期に出会いました。
「これだ!」と少し勇気付けられた事と母親として、発達障害を持つ子を育てていくにあたり皆が一番困る事だと思っていたので文字にして自分の考えをまとめて行こうと思います。(あくまでも私的意見なので全ての子ども達には当てはまらない事は、あらかじめご了承ください)
ASであると記載されていたAさんの内面に『対人関係がうまく築けない』といった通説では説明しきれない豊かな世界を、脳性麻痺で車椅子生活を送る小児科医のKさん。二人は対話を重ね、Aさんの感覚を精密に再現『意味や行動のまとめあげがゆっくりな状態』という新たな概念を共著【発達障害当事者研究】(医学書院)で提示した。
あるアスペルガーの患者の手記に、『歩くと一歩一歩、足から地面にめり込んでいく気がする』と書かれていたのを同じ感覚過敏に悩んでいたAさんが、K医師に相談して共著にいたったそうです。「教科書のアスペルガー像は、ぶっきらぼうで、やぼったくて、硬いイメージだった。だが、Aさんからは、感受性豊かで柔軟な印象を受けた」とK医師がかたる。
『誰ともつながっていない』とAさんが感じるのはなぜか。Aさんが、つながりを感じる時の会話と感じないときの会話を二人は書き出し分析してみた。レストランでなかなか注文できないのはなぜか。Aさんの思考過程を記録してみり、コミュニケーションが上手くいかない状態を記録し表やグラフにして整理を続けた。
Aさんは『とことん自分の内面を聞いてくれる初めての人だった。医学の研究対象としてでなく、純粋にKさん個人の問題意識から質問してもらったので、安心して答えられた』、『私とは何者か、という問いに答えを出せた』『苦しみは前と変らないが、理解してもらえるだけで、こんなに救われるんだと実感しました』と言っている。
一方K医師は「脳性まひの自分の体験のほか、視覚や聴覚に障害のある友人の経験などすべて関係している。逃げられない最重要な問いにぶち当たった」と直感し研究に没頭、小児科医のKさんはアスペルガーは専門外。先入観なしに、Aさんの内面の感覚に合ったさまざまな医学理論を参照して質問を重ねた。
理論が通らないと納得できないKさん。Aさんも自分の感覚について譲らない。衝突しながらもお互い妥協せず納得できるまで話し合いを続けた。Kさんは「この研究は、役者が緻密に文献を読んで役になりきるのと似ている。Aさんの世界観を自分の身体で再現できたとき、解ったと思えた」と振り返る。
この概念は息子を育てていくにあたり、大きく感じていたことだったが、素人の私がたまたま感じている誤解なのかと思っていた。一般的アルペルガー症候群の専門書や関連の書物をいくら読んでも、息子の感受性豊かな【他者を思いやるあまり自分の本音を主張できず、表面上は受身でしたがっている】状況をかもし出しながら、内面の自分本来の要望と、対外的に相手に合わせて行動しようとするあまり、身体的苦痛や精神的苦痛を小さいながらもがんばっている。がんばっているにもかかわらず、誤解されて、息子が思っている反応が相手から来ない。来ないばかりでなく、それ以上に、誤解から生じた叱責やからかいや冷たい視線などets・・・
小4の担任に理解されず、同級生達にも担任の理解不能と息子を叱責する雰囲気が伝染していじめの状況が多少なりあった、息子はひたすらなんとか周りに合わせようとするあまりかえって浮くという悪循環にいたっているように見えた時期。静かに息子に聞いた事がある。「なぜ自分の気持ちを押し殺して相手に合わせようとするのか?」そのときの答えが、たった10歳の子どもが考えつく事だろうかと思うほど愕然とした。
『僕は、真っ暗なところを一人ぼっちで道を歩いている。まっすぐ行っても行っても誰もいない。とうとう道のはずれまで行き着いて、目の前は真っ暗な深い崖っぷち。後ろを振り返っても誰もいない。僕は一人ぼっちだ。僕は誰にも解ってもらえない、誰もいないんだよ』・・・・・それを聞いた私の心は悲鳴を上げていたが、息子にそれを見せる訳にはいかないので、静かにどんな事があっても息子には父・母・祖父・祖母・叔母・叔父・いとこ達がついている事、「その不安は全て預かったからね」と話してあげること以外は出来なかった。
息子は、初めて自分の不安な気持ちを、すべて隠すことなく話せた事ですっきりしたようで、話し終えた後はいつもの息子に戻っていた。子どもが自分の気持ちを、話すとき大人の常識でおかしいと思っても、間違っていると感じても、正解をその場で伝えようとすれば、「それは★★のところが、違っているよ!」とか。「★★と思わないほうがいいよ!」とか。子どもが伝えたかった気持ちの否定形な言葉で、「その気持ちは受け入れられないよ!」と、10歳の子どもでは拒否されたと思うかもしれないと考えた出来事でした。
長文になったので一旦終了します。
注意:(現在の息子は理解ある環境でのびのび息子ワールドエンジョイなのでご心配されないようにお願い致します。私達夫婦の今後の教訓と悩んでいる誰かの役に立つ出来事だと思ったのでアップしました。)
小4の担任に理解されず、同級生達にも担任の理解不能と息子を叱責する雰囲気が伝染していじめの状況が多少なりあった、息子はひたすらなんとか周りに合わせようとするあまりかえって浮くという悪循環にいたっているように見えた時期。静かに息子に聞いた事がある。「なぜ自分の気持ちを押し殺して相手に合わせようとするのか?」そのときの答えが、たった10歳の子どもが考えつく事だろうかと思うほど愕然とした。
『僕は、真っ暗なところを一人ぼっちで道を歩いている。まっすぐ行っても行っても誰もいない。とうとう道のはずれまで行き着いて、目の前は真っ暗な深い崖っぷち。後ろを振り返っても誰もいない。僕は一人ぼっちだ。僕は誰にも解ってもらえない、誰もいないんだよ』・・・・・それを聞いた私の心は悲鳴を上げていたが、息子にそれを見せる訳にはいかないので、静かにどんな事があっても息子には父・母・祖父・祖母・叔母・叔父・いとこ達がついている事、「その不安は全て預かったからね」と話してあげること以外は出来なかった。
息子は、初めて自分の不安な気持ちを、すべて隠すことなく話せた事ですっきりしたようで、話し終えた後はいつもの息子に戻っていた。子どもが自分の気持ちを、話すとき大人の常識でおかしいと思っても、間違っていると感じても、正解をその場で伝えようとすれば、「それは★★のところが、違っているよ!」とか。「★★と思わないほうがいいよ!」とか。子どもが伝えたかった気持ちの否定形な言葉で、「その気持ちは受け入れられないよ!」と、10歳の子どもでは拒否されたと思うかもしれないと考えた出来事でした。
長文になったので一旦終了します。
注意:(現在の息子は理解ある環境でのびのび息子ワールドエンジョイなのでご心配されないようにお願い致します。私達夫婦の今後の教訓と悩んでいる誰かの役に立つ出来事だと思ったのでアップしました。)
Posted by ちょいな母 at 00:56│Comments(6)
│発達障害
この記事へのコメント
エジソンの母さんお久しぶりです♪
まちかんてぃ~してましたよ(笑)
これからも楽しみにしてるので宜しくお願いしますo(^▽^)o
まちかんてぃ~してましたよ(笑)
これからも楽しみにしてるので宜しくお願いしますo(^▽^)o
Posted by ちれおさま at 2009年01月19日 10:15
>ちれおさまさん、本当にお久しぶりです
【まちかんてぃ~】、ありがとうございます
。
今後もPCのご機嫌しだいですが、書かないと、気持ちに決着つけられないので、スゴいこと書いていた場合は、そのままスルーして下さいね

【まちかんてぃ~】、ありがとうございます

今後もPCのご機嫌しだいですが、書かないと、気持ちに決着つけられないので、スゴいこと書いていた場合は、そのままスルーして下さいね

Posted by えじそんの母 at 2009年01月19日 12:34
思わず涙が出そうになりました。
うちの場合はその気持ちすらもうまく言葉に表す事が困難だから・・・だから様子から感じ取り、少しずつ言葉を促していくしかありません。
母も辛いけど本人がもっとツライ・・・だからしっかりと守ってあげる!でもこれからどうやっていけばいい?!なんて状況もしばしば! 最近はかなり少なくなったけどね(*^^*)
お互い頑張ろうね~!!
うちの場合はその気持ちすらもうまく言葉に表す事が困難だから・・・だから様子から感じ取り、少しずつ言葉を促していくしかありません。
母も辛いけど本人がもっとツライ・・・だからしっかりと守ってあげる!でもこれからどうやっていけばいい?!なんて状況もしばしば! 最近はかなり少なくなったけどね(*^^*)
お互い頑張ろうね~!!
Posted by chako
at 2009年01月22日 21:55

>chakoさん、そうですよね。
うちの息子も、自分本来の気持ちを、直ぐに表す事ができず・・・
身体的不具合で、最初は訴えてくる状態です。
う~ん?、って思った時に。
『どんなことでも、気持ちを言っていいんだよ』と少しずつ声かけしていると、数日後に反応があるって感じです。
聴いている私も辛いけど、本人がもっとツライから、逃げ出す訳にいかないと踏ん張っているんです。
まだまだ、【どうやっていけばいい?!】は、いろいろあるので対処方法を、試行錯誤している日々です。
【お互い頑張ろうね~!!】って、ありがとうございます。
励まされ勇気付けられます

うちの息子も、自分本来の気持ちを、直ぐに表す事ができず・・・
身体的不具合で、最初は訴えてくる状態です。
う~ん?、って思った時に。
『どんなことでも、気持ちを言っていいんだよ』と少しずつ声かけしていると、数日後に反応があるって感じです。
聴いている私も辛いけど、本人がもっとツライから、逃げ出す訳にいかないと踏ん張っているんです。
まだまだ、【どうやっていけばいい?!】は、いろいろあるので対処方法を、試行錯誤している日々です。
【お互い頑張ろうね~!!】って、ありがとうございます。
励まされ勇気付けられます


Posted by えじそんの母 at 2009年01月23日 06:43
とても良いサイトですね
これからもブログ頑張って下さいね^^
私もブログにHPに頑張ります^^
これからもブログ頑張って下さいね^^
私もブログにHPに頑張ります^^
Posted by トナカイ at 2009年12月16日 15:01