困り感を定義する

ちょいな母

2009年04月14日 15:07

学研のヒューマンケアブックス  自閉症児の困り感に寄り添う支援 佐藤暁[著]を読んで


『著書一部』
【「困る」ということ辞書を引くと「あることをいやだと感じ、なんとかしたいと思うが、そのことをうまく処理できず、どうしたらいいかわからない状態になる」(柴田武、山田進編 類語大辞典、講談社、2002)(途中略)

発達障害児の困り感の定義とは、

 困っているという感覚が、子どもにあるかないかにかかわらず、また、そのときだけでなく将来困るということまでを含めて定義してみたらどうか。そう考えて、以下に「困り感」の定義を示した

 「困り感」とは、嫌な思いや苦しい思いをしながらも、それを自分だけではうまく解決できず、どうしてよいか分からない状態にあるときに、本人自身が抱く感覚である。なお、そのような状態にあっても本人にはその感覚が希薄である場合や、また現在は問題が生じていなくても将来そういった状態に陥ることが十分予想される場合もあるが、本人への教育支援という観点から、これらの場合にも「困り感」があると判断することが望ましい】転記終
問題行動と捉えるか。もしくは、困り感と捉えるかで、対応方法は大きく違うと思う


集団からはみ出す行動を、問題行動だと認識して指導した場合、否定的な「○○するな!」の禁止用語が多くなるし


困り感と認識して指導した場合、『○○しよう』と具体的に正しい行動指標がとられると思う


息子の場合、どうしていいか分からない不安感を『ふざけて見える代償行動』でなんとかやり過ごそうとしては、叱責される

 納得できた事は行動出来るけど、曖昧な事や初めての事など、これからの経過や結果が予測出来ないと不安で恐怖心が優先される

特性のためだと知らなけば、叱責の頻度は増すし、かける言葉は、激しくなっていく

感情的になる前に、なぜ?どうして?どんな理由で?と、考えてワン・クッション置き

どう伝える?どんな風に言う?どうしたら理解させられる?納得させるには?と、歩み寄りがすぐできるのは、大人の私達だと気が付いて良かった


丁寧な教え方が必要なだけで、学ぶ力は十分持っているし、得意な分野から発展的に、できるようになる事も数多くある

そのためには、あらゆる事を学んで一緒に成長して行きたいと目から鱗でした。
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